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10月28日、ロシアを公式訪問するため平壌を出発する崔善姫外相(中央)。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信

 北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相が28日、ロシア訪問のため平壌を出発したと朝鮮中央通信が29日に伝えた。ウクライナ侵攻を続けるロシアに派遣した北朝鮮兵をめぐり協議をする可能性がある。一方、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は29日、北朝鮮軍の幹部を含む兵士の一部が戦線に移動した可能性があると国会に報告した。

 ロシアの国営タス通信は29日、外交筋の話として、崔氏がすでにロシア極東ウラジオストクにおり、30日にモスクワを訪れる予定だと伝えた。

 韓国政府関係者は崔氏の訪ロについて「兵士の追加派遣や見返りなどについて議論する可能性がある」とした。韓国の専門家は、金正恩(キムジョンウン)総書記の訪ロに関する協議がされる可能性もあるとみる。

 国情院は29日、国会の委員会に、ロシアに派遣された北朝鮮兵の一部は10代後半、主には20代の初めが多いと推定。ロシア軍が100個余りのロシアの軍事用語を北朝鮮兵に教えていると報告した。

 また、北朝鮮がロシアの技術協力で、軍事偵察衛星を再び発射する準備をしていると分析。大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを発射する可能性もあり、「米大統領選以降の核実験の可能性まで念頭に置いて監視している」とした。

 韓国政府によると、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が29日、北朝鮮兵の派遣問題をめぐって電話で協議し、互いに積極的に情報を共有し、共同で対応するために戦略的協議をしていくことを確認。ゼレンスキー氏は近く、韓国に特使を派遣するとした。

 一方、ロシアのラブロフ外相…

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